「みちのく銘石」の各種原石の販売を行っています。
石材加工卸販売を行っています。
和型・洋型の墓石やデザイン墓石まで販売を行っています。
御用達寺院の墓地販売を行います。
石碑や外壁などあらゆる石工事を行います。
古来より様々な銘石を産出している 日本有数の石材産地・福島。
その気候、風土により育まれた銘石は、 強度においても日本の風土に適しており、 日本人の心を宿すにふさわしい逸品です。
そんな石材産地・福島を代表する銘石の一つが「芝山石」です。
芝山石は福島県石川郡古殿町で採掘されています。
いわき市、平田村、古殿町の3市町村にまたがる広大な公園「芝山自然公園」
その公園の一角で採石されているのが、みちのく銘石・芝山石です。
日本人が日本人のために石を削り出す。
職人が思いを込め、叩き鳴り響くセリヤの音。
職人の魂が込められた一撃、一撃が、石に魂を宿す。
そんな当たり前の事が近年、失われてきました。 古来より続いてきたそんな当たり前の伝統を、現在でも当たり前に芝山採石場では行っています。
現在、芝山採石場では熟年の職人達が己の目と腕一本にこだわり、石材採掘に日々従事しています。
芝山石の特徴は、国産材トップクラスを誇る低吸水率、水を吐き出す撥水性が高い事です。
また、硬度も極めて高く、職人泣かせの石でもあります。それは石を叩いた時に、金属音のような甲高い音がしたり、加工時に切削機が火花を散らすこともある程。
それらの優れた特性から、芝山石は極めて耐久性と艶もちが良く、変化が少ない永遠の墓石材として愛されています。
見掛け比重 | 2.62t/m3 |
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吸水率 | 0.09% |
圧縮強度 | 104.83N/mm2 |
岩石分類 | 花崗岩 |
芝山石採石場では、平成19年に品質向上、大材確保のためワイヤーソーを導入。
現在、安定した採石量を誇っています。
採石場でのベテラン職人の検品後、工場へ原石を搬入、ベテラン職人がさらに洗浄し、石目、状態を徹底的にチェックしています。
複数回に及ぶ徹底した品質管理が、芝山石を支えています。
芝山石をスラブ材、角磨き材、製品などいかなる形でも出荷できるように工場施設を充実させています。
自社ブランド・芝山石をはじめ、使用経験のある国産材は30種類以上。
その経験を生かし、良質な製品作りに日々、励んでいます。
ベテラン職人の経験と目によって、選び抜かれた原石を切削していきます。
目合い・風合い・キズ・割れ等、様々な石の状況を見極めてする切削は非常に重要な加工工程になります。
原石を大口径、中口径、オフカットと部材の大きさに合わせ切削機を使い、角材にしていきます。
石を磨く際に発生する摩擦熱。その摩擦熱を最小限に抑え、なるべく「石を傷めない」ようにする研磨方法がこだわりの砥石研磨です。
昔、お墓を磨く作業には砥石が使われてきました。手で磨く時は小さく割った砥石そのものを手に持ち磨きました。
また、木製の板に大きな砥石を挟んで、向かい合った二人が押し引きをして磨いたりしていました。
その後、石材加工も機械化が進み、ブロック状の砥石を斜めに二丁掛けしたものを回転させ水を流しながら研磨機で磨きました。
この時代に仕上げられたお墓は、水に濡れたような独特な柔らかい艶を放ち、現在も輝き続けています。
現在、古いお墓が長期間にわたって艶が保たれている事をよく耳にしますが、その殆どは砥石によって磨かれたお墓だと思われます。
砥石研磨は、石の表面温度あまり上げずに(40~45度前後)艶出しを行うため、石の表面が傷まない(石の成分の1つである雲母の剥がれる率が少ない)というメリットがあり、焼けによる白濁化を最小限に抑えることが出来ます。
研磨時間の長さ(通常の研磨より3~5倍の時間がかかります)と温度調節の難しさの為、その技術を受け継ぐ業者は殆ど見られなくなりました。
しかし、我々はどうしても独特な柔らかい味のある水に濡れたような艶の仕上がりを残したい、お客様に良いものを届けたい。その一心で自動研磨機に改良を加え、圧力を完全にコンピュータ制御により管理し、安定した温度調整を行いうなど努力を重ね、常時高い光沢を引き出す砥石研磨を継承しています。
また、熟年職人の目による厳しい検品、光沢度測定器を使い光沢度をはかるなど、質の高い製品作りを徹底しています。
昭和30年代から40年代にかけて加工機械や研磨工具がどんどん開発され砥石はバフという研磨工具に代わりました。
それにより大幅な研磨時間の短縮と共に、一般的にバフという研磨工具は広く使用されるようになりました。
バフによる研磨は、摩擦熱により艶を出すので研磨表面を傷め、見た目ではわかりませんが顕微鏡で見ると表面を毛羽立てたようになっています。
砥石仕上げでは多量の水を出しながら研磨するので、摩擦熱が低くの表面が傷みにくいので艶が長く持続しています。
砥石研磨 | 昭和35年:光沢度90、昭和28年:光沢度92、昭和10年:光沢度83 |
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バフ仕上げ | 平成7年:光沢度72、平成7年:光沢度63 |
砥石研磨による艶出しは、摩擦熱をあげず時間をかけながら行うので下地がしっかりしまっていないと艶が出ません。
そのため工程を増やし、一つ一つの番手の回数も多く行い良い下地作りに努めています。
砥石研磨 | 80→200→400→500→800→グロス(1000~1500相当)→ハイグロス(2000~3000相当)→スーパーファイン(5000相当)→サンワファイナル(砥石) |
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通常バフ研磨 | 80→200→400→500→800→グロス(1000~1500相当)→ハイグロス(2000~3000相当)→バフ |
お墓はお客様と長い間、関わっていくものだと思います。
そんな故人を想い建てられたお墓に、砥石研磨は適していると弊社では考えています。
伝統的な役物加工から、中国加工が増え始めてできた特殊加工まで、伝統的技術と新たな技術への柔軟性を組み合わせ、幅広い役物加工に高品質を目指し対応しています。
現在、輸入材である中国製品が大半の墓石になり、石材加工が始まった時代の石工達の誇りや、こだわりは忘れ去られています。
当社では、そんな忘れ去られた細かい小さい石工達のこだわりや誇りを思い起こし、本来のあるべき姿、意味に一貫してこだわって加工しています。